003_来月の目標を中国語で言うには?(工場編)
工場などの生産現場では、生産目標やノルマを従業員や他の部署に伝えるのも、責任者の仕事です。通常は通訳がいるので、日本語でも問題ありませんが、中国語で直に伝えることができれば、従業員の受取方や全体の雰囲気にも良い変化を出せるかもしれません。工場などでの定例会議では、生産目標を各部署に伝達する場合、次のような言い方がよく使われます。
下个月的生产计划以完成一万个成品为目标,请各部门调整人员安排材料。
Xiàgeyuè de shēngchǎn jìhuà yǐ wánchéng yíwàn ge chéngpǐn wéi mùbiāo,qǐnggè bùméntiáozhěngrényuánānpáicáiliào.
(来月の生産計画は、1万個の製品完成を生産目標としますので、各部署とも人員や材料の調整をお願いします。)
这个订单的交货期是下个月末,要保证成品质量,注意生产安全。
Zhège dìngdān de jiāohuòqī shì xiàgeyuè mò,yàobǎozhèngchéngpǐnzhìliàng,zhùyìshēngchǎn ānquán.
(この注文の納期は来月末までとし、品質は維持し、生産の安全性に十分注意してください。)
「以~为目标」は、「~を目標とする」という固定表現ですので、~を実際の目標に置き換えればすぐに使えるので便利です。例えば、事故ゼロ「零事故(língshìgù)」や、顧客満足「客户满意(kèhù mǎnyì)」に置き換えれば、それぞれ「以零事故为目标(事故ゼロを目標とする)」、「以客户满意为目标(顧客満足を目標とする)」という意味になります。
納期は、中国語では「交货期」ですが、最近では日系企業の影響を受け、日本語と同じ「纳期(nàqī)」でも通じるようになりました。また、言葉だけでなく、5S活動の様な日本で生まれた概念も浸透してきていますので、「5S」だけで何を意味しているか分かる従業員も増えています。社内で5Sが制度化されていれば、会議で徹底化を促すのも効果的かもしれません。ちなみに、5Sの各項目の中国語は、整理「整理(zhěnglǐ)」、整頓「整顿(zhěngdùn)」、清掃「清扫(qīngsǎo)」、清潔「清洁(qīngjié)」、躾「素养(sùyǎng)」 となります。
请贯彻落实5S活动。
Qǐng guànchè luòshí wǔS huódòng.
(5sの徹底をお願いします)
会議で生産目標を発表すると、従業員から意見がでることがありますが、すべての意見を聞き入れて本社と検討するわけにも行きません。合理的な意見であれば、受け入れなければなりませんが、そうでないと思われる場合は、その意見の問題点を指摘することも必要です。
时间太紧。能不能降低生产目标?
Shíjiān tài jǐn.Néngbunéng jiàngdī shēngchǎn mùbiāo?
(時間が足りません。生産目標を下げることはできませんか?)
我认为只要改善生产体制,达到目标应该不难。请努力提高工作效率。
Wǒ rènwéi zhǐyào gǎishàn shēngchǎn tǐzhì,dádào mùbiāo yīnggāi bù nán.Qǐng nǔlì tígāo gōngzuò xiàolǜ.
(生産体制を改善すれば、目標到達は難しくないと思います。作業の効率を向上させるように頑張ってください。)
会議では、目標だけ中国語で話し、後は通訳を介しても特に問題はありません。特に細かく具体的な話になったときは、どうしても通訳に頼らざるをえません。そのときに、より実のある話し合いになるよう、中国語だけでなく、社内規程や生産状況、現地の関連法規等を日頃からよく理解しておくことが必要です。