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私の履歴書

中国就職に興味はあるけど、具体的なイメージがつかめない。将来のキャリアがどうなるのか不安だ。生活で困ることはないだろうか。みなさんはそんな疑問や悩みを抱えていませんか? “私の履歴書 inChina” では、そんなあなたに今まさに中国で働いている人々の“生の声”をお届けします! このコラムに登場する様々な人々のリアルな中国物語を通してぜひ“中国で働く将来の自分”を見出してください。

「9割中国語」

-野崎さんは職場で日本人お一人なのですよね?-

はい。職場では日本人は私一人です。他の社員は、総経理も含めてみな上海人です。総経理は日本語ができますが、他の従業員の方はほとんどできないので、職場は9割中国語ですね。日系企業では、日本語を社内共通語としている会社が多いので、中国語を使わざるを得ない環境は却って良いと感じています。今は、週に2日中国語学校に通っています。ようやくあちらの言わんとしていることが、何となくわかるようになってきました。(笑)
 
仕事の面では、極力自分から話すことを心掛けています。自分から声をかけた方が相手の記憶に残りますし、中国語の勉強にもなります。また、笑顔でいること。外国人同士なのでまずはしかめ面しているよりは笑っている方が、「こいつ悪いやつじゃないな。」と思ってもらいやすい。また、日本語がわかる中国人に対してもゆっくり話しています。ミスコミュニケーションを避けるためです。個人的には、取引先相手でも中国人の場合はかしこまるよりも、仲間みたいな感じで接するほうがうまくいくような気がしています。日本で仕事していた時は、取引先とはそのような感じではなかったのですが、上海ではそのほうがいい。やはり人脈。ダイレクトコミュニケーションが非常に多くて、メールよりも電話文化ですね。

また、日本の職場よりもこちらの職場の方が、自由闊達な雰囲気があると思います。正直、仕事のプレッシャーは日本にいた時の方がありました。日本は、服装や時間などきっちりしていますから。こちらでは基本的にみなさんスーツ着ません。(笑)でも、それに慣れてはいけないと感じています。それに慣れてしまうと引き締まりませんし、自分を甘やかしてしまいそうですから。その意味で本当に自ら積極的に客先に行かないといけないですね。

「日本ではできない」

-中国で働くことで得られたものは何でしょうか-

タフになったと思います。(笑)やはり外国なので商習慣の違いがありますから、それに慣れることが大事ですね。例えば、日本だと1週間くらいに前もってスケジュールが決まっていることでも、こちらだと当日いきなり決まることも多かったり「今日、何時にお客さんが来ます。」と、朝一番に連絡を受けることもあります。(笑)その他にも、中国人とどのように付き合って仕事をしたらいいかとか、トラブルの際の対応の仕方、上海における現地法人の事情に関して、少しずつですが、わかるようになってきました。これは別の会社で働いたとしても役に立つと思います。外国人に囲まれて日本人一人の職場で働く経験は、日本にいたら絶対できない。

また、中国では、面倒見がいい人が好かれると思います。結局のところ人脈や付き合いが大事。そうゆうことが好きな人はこっちでもかなりやっていけると思います。日本はどちらかと言うと詰将棋で周りの意見やバランスを取ることが重視されることがあると思いますが、ここでは自分一人外国人だし、いちいち気にせずやっていこうと思っています。自分の足で動けば形になると思う。そんな土壌がある。その意味でやりがいはありますね。