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「異文化」では説明がつかない日本と中国の価値観ギャップ
~ 実は、日中の文化は類似している ~

2014/10/30 執筆者 :

1970年代、ホフステッドは 全世界のIBMの社員を対象に

国ごとの文化的価値観の違いを調査した。

 

結果、①権力格差の大小、②集団主義VS個人主義、

③女らしさVS男らしさ、④不確実性の回避、⑤長期志向VS短期志向

という5つの次元で各国の文化の違いがあることが分かった。

 

しかし、この中で日本と中国が大きく違っているものはただ1つ。

④不確実性の回避だけ。

 

欧米諸国と日本の差異が広範囲に及ぶのと比べると、

日中の文化はむしろ、かなり類似している。

 

他の調査においても、

差異は比較的小さいという結果を示すものが多く、

実は、日中間の価値観の際は、「異文化」だけでは

説明が付かない。

 

2005年、イングルハートの調査で、

大衆の価値観は産業構造によって変化することが分かった。

 

社会が農業から工業段階に移っていくにつれて、

人々の価値観は「伝統的な価値観」から

「世俗−合理的な価値観」に変わっていく。

 

また、社会が工業からサービス業に移っていくにつれて、

「生存価値」から「自己表現価値」に価値観が変わっていく。

 

日本人と中国人の価値観に違いが生じる大きな理由、

それは両国の「文化」よりもむしろ、両国の「産業発展のフェーズ」の

違いによることが大きい。

 

なんでも「それは文化の違い」と片付けていると、

本質を見誤る。

 

文化だけでなく、産業構造からも違いを捉えなければ、

中国でのマネジメントは上手くいかない。

 

インヴィニオチャイナ 総経理・CEO

大城昭仁

 

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