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「リーダーシップ」と「領導力」は違う。
〜中国のリーダーシップ研修が“ずれている”可能性〜

2014/10/17 執筆者 :

「リーダーシップ」は中国語で「領導力」と訳されますが、この訳はみなさんが部下に求めている「リーダーシップ」を正確に表していない場合が多いことを指摘したいと思います。

 

弊社で、日本企業の中国現地法人から、「リーダーシップ開発プログラム」の設計をご依頼いただくとき、部下を惹き付けて動かす能力と同時に、他部門や上司、本社に対して働きかけながら、チャレンジングな仕事を実現させていく能力の開発が求められます。一方で中国人は、「領導力」という言葉を聞くと、強い権限を持ち、多くの部下をぐいぐい引っ張っていくパワフルな企業トップや行政トップを想像します。つまり、「領導力」の指す概念は、「リーダーシップ」が指す概念とはかなり違うのです。

 

そのため、弊社では、部下を引っ張る能力、すなわち下向きのリーダーシップを「領導力」と呼ぶ一方で、他部門や上司、本社に対して働きかけながら、チャレンジングな仕事を実現させていく全方位のリーダーシップを「主導力」と呼んで2つを区別しています。

 

生産地から市場へのシフト、成長の鈍化、競争の激化、そういった環境変化から、「現地主導」「組織の自律性向上」といったことが叫ばれる昨今、中国で求められているリーダーシップは、本社や日本人幹部層の指示に従って動くのではなく、それらを動かして、中国主導の経営を実現するための、「主導力」というリーダーシップなのです。

 

インヴィニオチャイナ 総経理・CEO 大城昭仁
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