パソナ中国 スタッフブログ

上海

営業部

営業部のブログです。
営業担当者からのリアルな声をお届け。

上海で仕事をすると、上海語の壁にぶつかります。一般的に中国語の学習者は、日本語で言うところの標準語にあたる「普通話」を学習しますが、中国にはその他にも各地域で話されている様々な方言があります。香港映画で有名な広東語はご存じの方も多いかと思いますが、上海語もその地域方言の一つです。例えば、日本では、関東出身者と関西出身者にも方言の違いはあるものの、コミュニケーションが取れないと言うことはないですが、中国の場合、方言によっては普通話を話せても通じないことがあります。おおざっぱな感覚で言うと、ドイツ人がドイツ語でフランス人に話しかけても理解されないのとほぼ変わらないようなものでしょうか。ただし、中国では、漢字を共通の文字としており、大陸に住む人々は漢字を通した意思疎通は可能です。

パソナの上海オフィスには、多くの上海人の社員がおり、上海語でコミュニケーションをとっているのですが、いつもその会話を聞きながら「私も上海語ができたらいいなぁ。」と感じることがあります。もちろんみなさん共通語である普通話を話すことができ、また日本語も流暢なのですが、上海語ができれば上海語で物事を考えている上海の人々についてより理解できることが多いように感じられるからです。他にも、私の家の向かいに80代のおばあさんが住んでいるのですが、年配の方になると普通話の教育を受けていないため、上海語しか話せません。いつも声をかけていただくのですが、おばあさんの上海語と私の普通話ではやはり会話がかみ合わず…。

日本で知った中国の地域性を上海で実感しているところです。

 

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いちいち気にしない。

 

強いて挙げるならこれでしょうか。これは、海外で働く多くの人に対して言えることかもしれませんが、もちろん中国もその例に漏れません。笑。

 

ただ、中国が他の外国と異なるのは、特にここ上海では、日本との環境の違いがそれほど大きくないため、かえって日本の感覚で物事を判断してしまいやすいという落とし穴がある点だと思います。特に、日系企業で働く場合は、日本人と中国人の見た目の違いもなく、また周りに日本語の流暢な中国人社員がいて日本語で仕事ができてしまうケースも多くあり、一見日本での勤務と変わりません。先日も、中国人の同僚から「ねぇ!ニュース見たぁ?福山結婚だってー!ショックーーー!!!」と言われました。(もちろん日本語で)ほんと日本にいるのと変わらない…。

 

しかし、そのような中で、例えば、「仕事なのにスリッパをはいてくる」、「同僚同士で給与に関して開けっぴろげに話す」などの違いにぶつかるとかえってその違いを大きく捉えてしまいストレスを抱えることにもなりかねません。

 

隣国と言ってもやはり外国。日本のように行かないのが当たり前で、いちいち気にしないという心持でいるのが大切だと思います。古くから言われているように、「郷に入れば郷に従え」でしょうか。

 

とは言うものの、私も先日地下鉄で並んでいた時に、あからさまに割り込んで来た人に対して「私が先に並んでたんだからっ!」とついプッツンしてしまいました。

 

まだまだ修行が足りない…。

 

 

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海外で就職する上で、多くの人が一度は考えるテーマだと思います。

 

ここ上海でも、20代中盤から30代前半の方の給与相場は、およそ手取り10000元~13000元程度(ただし、個人の経験やスキルによる)で、家賃や生活費(上海は物価が高いです!)を考えるとやはり待遇面では、多くを望めないのが一般的な現状かと思います。

 

ただ、会社によっては、現地法人で働く場合でも、日本本社での雇用となる会社や、任意で加入している日本の年金などを負担してくれる、住宅手当が支給される等、待遇面で一定の配慮がされていることもあります。

そのため、待遇面が気になる人は、面接時に給与以外の手当部分についての確認もしっかり行うことをお薦めします。

 

また、日系企業だけでなく、外資系企業の就職を検討してみても良いかもしれません。

例えば、上海では外資系企業で日系企業向けのサービスを提供する会社が、日本人の採用を行っていることがあります。会社によって求めるスキルは様々ですが、必ずしも入社時に高い英語力を求めないケースもあるので、それほど英語力に自信がない人でも応募が可能です。

日本人の数が限られていることから、一般的に日本で外資系企業に就職する場合に比べ、ハードルが低くなる傾向がある点も魅力です。

 

数年の勤務を経て、英語での業務経験を積むことができれば、これまで日系企業や日本人向けのサービスをする会社に限定せざるを得なかった就職先に広がりを持たせることができるようになります。その時には、上述した待遇面での問題も改善することができるでしょう。

 

いずれにせよ、転職活動時には、自分がどのような人生を歩みたいのか、そのためにどのような経験やスキルが必要なのかを良く考え、優先順位をつけることが大切なのだと思います。

そして、計画と実行次第では、転職のためのファースト・ステップとして一旦は優先順位を下げて妥協した待遇等も中長期的には回収、もしくはより飛躍した形で手に入れることも可能です。

 

人生は一度きり。後悔のないキャリア人生を送りたいですね!

 

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2015/09/15

上海の蝉

 

上海にも少しずつ秋の気配がしてきた。日が落ちるのは明らかに早くなったし、夜には秋の虫の鳴き声が聞こえる。今年の上海の夏は、曇りや雨の日が多く、さほど夏と言った感じはしなかった。しかし、いまだ日中にしぶとく泣き続けているセミの声を聞くと、どうやらまだ夏は完全には終わりを告げていないのだと感じる。

 

先日、営業でお客さん訪問を終え、歩道を歩いているとすぐ横の街路樹から大きなセミの鳴き声がした。日本のセミの鳴き声に聞き慣れた私からすると、あまりにも大きな、どちらかというとがなり声のようなその鳴き声は、夏の情緒など吹っ飛んでしまうようなインパクトがある。まさに大陸版と言ったところか。興味本位にそっとその木のそばによって様子をうかがってみると、なんとそのセミ、外見が日本のツクツクボウシそっくりではないか!ツクツクボウシと言えば「ツクツクツクボーシ!ツクツクボーシ!」と特徴的な鳴き声でなじみのあるあのセミである。こんな声で鳴くセミは、一体どんなセミだろうと思いきや、日本で見慣れたセミとそっくりなセミで驚いた。

セミ

 

思うに、これは日本人と中国人の違いのようなものではないだろうか。それこそ外見は似通っているが中身は違う。日本人と似ているからと言って日本人が自国の価値観やものの考え方をもって中国でビジネスをしようとしてもうまくいかないのは、これまで中国市場で奮闘してきた多くの日本のビジネスパーソンのよく知るところである。むしろ外見が似ているからこそ、その中身の落差に却って衝撃を受けるのかもしれない。

 

ところで、セミはオスのみが鳴く。しかし、前述の例よろしく、所変われば品変わる。男性より女性の方が強いと言われるこの上海、けたたましく鳴くこのセミたちも実はメスなのでは…そんな思いさえしてきてしまう。

 

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