パソナ中国 スタッフブログ

社内でコンプライアンス研修を行っている。弊社は中国において、外資企業であり、且つ人事労務サービスを扱っている。コンプライアンスは、極めて重要なテーマである。もちろん、これまでも社内でコンプライアンスの研修は行われてきたのだが、より社内の現状に即した研修の必要性を感じ、新たな研修を始めた。研修では、大きく2つのパートに分けて話をしている。まず、「コンプライアンス」に関して。外資系企業であり、また、日系企業向けの人事労務サービスを扱う会社の社員として私たちに求められるコンプライアンスの重要性を伝える。ケーススタディとして、日常の業務を題材に、コンプライアンスの観点からどのように対処すべきかを参加者に考えてもらう。

 

次に、「SNSサービスの扱いに関して」。微信(Wechat)を例に、不特定多数の人が閲覧するSNSの危険性を理解し、パソナの社員として誤ったイメージをお客様に与えないように注意を促す。このパートでは、日本で起こったSNSに関する事件を題材に取り上げている。日本での事例を挙げながら、一人のコンプライアンス違反が、中国の自社だけでなく、グループ全体の信用を大きく傷つけるリスクについて想像してもらう。

 

中国人の社員を前に、コンプライアンス研修をするのはなかなか難しい。熱心にうなずきながら資料に目をやる社員もいれば、「何をここまできちきちと…」と言った雰囲気を出している社員もいる。やはり日本に比べると、中国では情報管理やコンプライアンス程度が低い。私の講師としての力量もまだまだ足りない。早く中国人の社員にこの役割をバトンタッチして、中国人社員の間でその問題意識が語られるようにならなければ、この取組は成功しない。

 

振り返ってみると、私自身、日本で働いていた頃は、それほど真面目な社員というタイプではなかった。むしろ、どちらかと言うと飛び跳ねていたタイプで、大きく飛び跳ねすぎて上海まで来てしまった。そんな私が、上海でコンプライアンス研修を行っているのもおかしな話である。これもすべて新卒で入った1社目のおかげで、製造業であったその会社は定期的にコンプライアンス研修を行っていた。所属していた課の10名程度のメンバーに対して、課長が資料を基にコンプライアンスについて話をする。その資料は毎回シリーズになっていて、そこに出てくるキャラクターの顔がおかしくて、研修中は、そのことばかり気になっていたが、コンプライアンスの必要性は自然と耳に入っていたようである。

 

前職を辞めて3年になるが、新卒一社目の環境はとても重要だと今更ながら気付かされる。固く言えば、組織における「行動規範」が身に付くからだと思う。今も対して褒められた社員ではないが、日本でのあの経験なしに、中国のような国で働くのは、判断基準を大いに危うくするのではないだろうか…。

中国で行うコンプライアンス研修の難しさと、社会人生活における一社目の影響の大きさを感じている。

 

日文登録