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中国華南地域の人事労務問題

出産休暇期間中における職場復帰の待遇問題

つい最近、筆者は顧客から出産休暇待遇に関するお問い合わせをいただきました。ちなみに産休中の女性従業員がまだ休暇明けでないのに職場復帰を要求された場合、生育手当を支給するだけでなく会社からその他の待遇を支払う必要があるか否かについてでした。今回は当該ケースに対し分析をさせていただきます。

「女性従業員労働保護特別規定」や「人口と計画生育条例」等の規定によれば、計画生育政策によって守られている女性従業員は出産期間中に有給産休を享受できます。ただし、一部の女性従業員が職位の要求等が原因で有給産休中に会社の要求により仕事を上司に頼まれた場合、その給与待遇は、どう支払えばいいのでしょうか。女性従業員が出産休暇を享受できるだけでなく、生育手当も取得できるのでしょうか。それとも出産休暇を延期できるのでしょうか。

法理から見れば、国の政策には、出産休暇中に働くことに対して明確な定めがありませんが、一部の地方規定、または裁判所の指導意見の中に軽く提示されたケースがあります。また出産休暇中に仕事をさせることにあたっての待遇享受問題を分析するためには、女性従業員の立場を理解してもらわなければなりません。ちなみに従業員の自発的な立場、または受動的な立場により処理結果は異なる可能性が高いです。

情況 1:出産休暇中に女性従業員が自発的に働く場合は、当該従業員が自らの権利を放棄することとみなしますので、こういった場合、当該従業員は生育手当のみ享受でき、別途給与支給、振替休日を手配する必要がありません。

情況 2:ただし、出産休暇中において会社の要求により仕事を上司に頼まれた場合、地域により処理方法が異なります。

浙江省では、生育手当を支払うだけでなく、正常労働期間中の給与も支払わなければなりません。

広州市の規定は、浙江省の定めと異なります。広州の規定によれば、実際の給与と生育手当を同時に取得できず、いずれかの高い方を払えればいいです。ただし、労働者が雇用者の指示により職場復帰を証明できる場合、両方とも取得できます。

政策根拠

「浙江省労働争議仲裁委員会による労働争議案件の処理に関する若干問題についての指導意見(試行)」(浙仲〔2009〕2 号)

「出産休暇中において本人の同意を得た上で雇用者が女性従業員に仕事を手配する場合、下記の状況により、給与を支払わなければなりません。(1)生育保険に加入している場合、女性従業員が生育手当を受領するだけなく、雇用者から正常労働期間中に給与も支給すべきです。(2)生育保険に加入していない場合、雇用者が女性従業員に生育手当を支払うだけでなく、正常労働期間中の給与も支給すべきです。」

「広州市中級人民法院民事裁判庭による労働争議案件座談会の意見まとめ(2015)」

第 16 条 労働者が生育手当を享受する前提条件は、生育のため休憩が必要となることです。ただし、休暇時間中に仕事をし始めたことは、当該従業員の体の調子が回復したことになり、休憩する必要がなくなり、生育手当の受領条件を満たさなくなり、出産休暇中の女性従業員が職場復帰したら、雇用者が正常の給与のみ支払えばいいです。ただし、その給与は、生育手当を下回ってはなりません。ちなみに実際の給与と生育手当を同時に取得できず、いずれかの高い方で支払います。ただし、労働者が雇用者の指示により職場復帰を証明できる場合、その限りではありません。

コラムニスト情報

正銘ビジネスコンサルティング有限公司 周 炳炎 副総経理

正銘の労務専門家として専門的なアドバイスを提供。お客様の立場に立った身近な労務コンサルタントとして日々活躍している。
2008年~現在に至るまで100…  続きはこちら...

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