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中国華南地域の人事労務問題

労働関係解除、または終了における「離職証明書」の役割

「離職証明書」とは、労働関係解除、または終了(中国語では終止)証明書の俗称です。「離職証明書」は、いったいどのような役割があるのでしょうか。なぜ雇用者が退職者に「離職証明書」を発行しなければならないのでしょうか。
「離職証明書」を発行しない場合、雇用者と退職者に対してどのような影響があるのでしょうか。上述した疑問を解消するため、まずは「離職証明書」の役割を簡単に説明させていただきます。

 

法律上は、労働者との労働関係を解除、または終了することにあたって、雇用者が退職者に「離職証明書」を発行するべきであることが義務化されました。(労働契約法第15条)(社会保険法第50条)
なお且つ、離職証明書に労働契約期限、解除、または終了日、ポジション、勤続年数などの必須情報を記載しなければなりません。(労働契約法実施条例第24条)
実務上は、退職者の引き継ぎ作業が完了していないことを理由として、「離職証明書」の発行を拒否する雇用者がありますが、労働契約法第50条によれば、「労働者は労働契約を解除、または終了する日に労働契約解除、または終了の証明を出さなければならず、15日以内に労働者の人事ファイル及び社会保険の移転手続を行わなければならない。」という規定があります。ちなみに「離職証明書」の発行は、雇用者の義務になりますので、引き継ぎ作業の未完成を理由として「離職証明書」を発行しないことは、法律違反行為に該当します。
また雇用者が退職者に対して労働契約を解除、または終了する証明書を出さない場合、労働行政部門により是正を命じられます。労働者に対して損害を与えた場合には使用者は賠償責任を負わなければなりません。(労働契約法第89条)
実務上は、雇用者が「離職証明書」を発行しないことにより労働紛争が起こり、雇用者が損害賠償を支払うケースがよくあります。通常、「離職証明書」の用途は、下記の通りになります。
 
① 失業保険が受給される必須条件である。
「離職証明書」は、労働者が失業保険待遇を受給されるための必須条件です。ちなみに失業者は、失業保険を受給するために雇用者から発行された「離職証明書」を社会保険部門に提出しなければなりません。
 
② 再就職の参考資料となる。
ある企業では、新人を採用する際に前職の「離職証明書」を要求されるケースがよくありますが、労働者が提出不可であれば、再就職に影響を与える恐れがあります。
 
つきまして、労働者は「離職証明書」の未発行と失業保険受給の損害、または再就職への妨害と因果関係があることが証明されれば、雇用者に損害賠償を請求することが可能です。

コラムニスト情報

正銘ビジネスコンサルティング有限公司 周 炳炎 副総経理

正銘の労務専門家として専門的なアドバイスを提供。お客様の立場に立った身近な労務コンサルタントとして日々活躍している。
2008年~現在に至るまで100…  続きはこちら...

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