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中国の人事制度・労務管理

学生交流に感じる日中韓の関係

2年前から私の地元にある大学で、非常勤として週1回、学生に中国の政治経済を教えています。後期だけの授業なので、9月から1月までなのですが、15コマを担当していますから、この期間の週末は、必然的に日本にいることになります。私が担当しているのは、外国語学部で中国語を専攻している学生に一般教養として政治経済を教えていますので、その筋が専門の学生ではないため、本格的な政治論、経済学ではありませんが、それでも最近は文科省の指導が厳しくなり、学生が先生の評価も行うため、それなりに興味を引く講義を行うことを強いられています。

私の講義を受けているのは2回生の学生なので、年齢でいうと20歳そこそこ。学生個々の資質にもよりますが、授業を進めるうちに、熱心な学生とそうでもない者とがはっきりとわかってきます。私も、学生と双方向での授業を心がけていますので、話を聞いてみると、中国語を専攻した理由もまちまちです。中にはHSK5級までは合格し、6級を目指して頑張っている学生も何人かはいるようです。総じていえば、皆、中国語を専攻しているだけに、将来は中国に関わる仕事に就きたいと考えていることに違いはありませんが。

この大学では授業だけでなく、毎年短期で中国の大学と交換留学を行っていたり、週末の数日間、中国の学生と様々なテーマでセッションを開いていたり、結構、熱心に定期的な実務交流を続けているようです。学生の話では、先日も現地の学生交流のために34日で上海に行き、東華大学の講堂で、復旦、交通大等の学生たちとセッションを行ったとのこと。何をテーマにしたのか、と聞くと、東アジアの安全保障について話し合ったそうです。ふーん、なかなか政治家や外交実務家顔負けの、もしかしたらそれ以上のリベラルな議論を行っているのかも知れないな、と思いつつ、日中の学生たちが理想と考えている日中韓の関係について耳を傾けていました。

私たち、日本に住んでいたり、中国にいる中ではあまり実感としてつかむことができませんが、米国や欧州各国からみると、この東アジア地域というのは稀にみるホットスポットとして認識されています。それもそのはず、経済的には第2位、第3位の大国が隣り合わせて存在していたり、軍事面においても様々な摩擦が繰り広げられているという状況を考えてみても、恒久的な安定感という面からは残念ながらまだまだ途上としてとらえられてもおかしくありません。日中の学生たちの話し合いからはおそらく、日中韓、場合によってはASEANまで含めた各国でお互い協力し合いながら域内の安全保障体制を確立させ、安定した東アジア地域を作っていこうという結論になったのかと思いますし、若い者たちの多くがそのように考えていることには、なんとなく胸をなでおろす気持ちも感じたりしています。

昨年から、3か国の首脳会談の実現に寄せる期待感が高まっています。日程的にはおそらく3月か4月、東京で開催という運びを事務方は調整しているのかと思われますが、多くのカテゴリーに散らばった課題についてきちんと議論し、この数年の間には学生たちが望んでいる東アジアの安定が高度な政治レベルでも実現できることを望んでやみません。

 

コラムニスト情報

(株)名南経営コンサルティング 清原 学 海外人事労務チーム シニアコンサルタント

1961年兵庫県生まれ。学習院大学経済学科卒。中国の人事労務事情、中国労働関連法の第一人者。共同通信社、AT&Tにて勤務後、上海・大連・無錫・ホーチミン…  続きはこちら...

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