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中国の人事制度・労務管理

変貌を遂げる中国のキャッシュレス社会

数日前、日本の報道で中国のキャッシュレス社会が急速に進んでいるというソースが配信されていました。鳴り物入りとして市場に参入し、今や中国の街かどを席巻している自転車シェアリングや、打滴と呼ばれる自動車配車サービス、マクドナルドやスターバックス、コンビニ決済など、今や現金で支払うことを臆するほど、携帯端末の決済システムは中国の至るところで重宝され、特に若者たちは現金を使う場がないのではないだろうかと思われるほど、中国における消費インフラはアプリケーションによって行われるのがごくあたりまえになってきています。

前述の報道でも書かれていましたが、中国は今や、日本はもちろん、韓国でさえその追随を許さないほどのIT国家に変貌し、もはやスマホがなければ生活できないほどの端末依存性をもってきています。もちろんこれらが生活に与える恩恵は疑いようのないほど大きなものがあると思いますが、逆に私のようにいろいろな理由からスマートフォンのような携帯端末を持たない者にとっては、ある意味中国は段々生活しづらい場になりつつあるのも否めません。いわゆるガラケー、日本ではまだときどき目にすることもありますが、中国でこのガラケーを見かけることはまずありません。都市と農村との所得格差が社会問題となっている中国では、農村の住民ですら携帯端末を手に、眼もくれず、しきりに操作に没頭しています。中国人だけでなく中国に駐在している日本人たちも、もちろん多くの方は中国のアプリを使いながら生活を堪能しているとは思いますが、私が長年愛用している10年ものの中国携帯もついに寿命を向かえることがあれば、おそらく修理はできないと思いますので、そのときはどうしようか、いっそ携帯電話さえ持ち歩くのをやめようか、など、その日を向かえる妄想を抱きつつ、つくづく中国の変わりように驚愕してしまいます。

ただ一方で、個人情報等に対するセキュリティはどうなっているのか、きちんと保護されているのだろうか、はたまた中国政府の施策によっては、アプリケーションサービス企業は個人情報の謹呈も余儀なくされてしまうのだろうか、など、一抹の不安を禁じ得ないところもあります。また、個人の端末に不正にアクセスし、そこからクレジットコードなどを抜き取ってしまう犯罪にも使われる恐れもあります。ネットを中心としたインフラとそれを利用したサービスがここまで急激に変わってしまっている中国では、個人情報に対するリテラシーの醸成とインフラの対策が急務に感じているのは私だけではないはずです。

コラムニスト情報

(株)名南経営コンサルティング 清原 学 海外人事労務チーム シニアコンサルタント

1961年兵庫県生まれ。学習院大学経済学科卒。中国の人事労務事情、中国労働関連法の第一人者。共同通信社、AT&Tにて勤務後、上海・大連・無錫・ホーチミン…  続きはこちら...

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