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日中異文化コミュニケーション

人材育成プランをどう企画するか?
現状に立脚したあるべき姿の設計

上海も東京も、梅雨時期に特有な湿った空気に包まれています。蝉が鳴る季節はもうすぐそこです。皆様如何お過ごしでしょうか。

 

私のほうは、相変わらず講師として様々な研修に登壇しながら、その傍ら、お客様と人材育成プランを立案するのも重要な仕事です。今日は人材育成プランについて若干、ご提言させていただきます。

 

以前のブログで、「あるべき姿を設定せず、行動を先走ってしまう」思考習慣及び行動傾向を指摘しましたが、その結果、同調的な行動が起きてしまいます。これは人事部門が人材育成プランを策定する際も、時々同様なケースが見られます。

 

例えば、新規のお客様A社から、「管理者35名、予算○元で、一回の開催で全員が参加できる、何か研修がありませんか?」と依頼してきます。これは客が、札束を握って、寿司屋に行って、「適当に頼む」というような頼み方ですね。親切な寿司屋は常連ではないお客様に、好みを聞くのが通常です。研修も似たようなところがあります。しかも残念なことに寿司屋のように「絶対的なお勧めネタ」を持っていないのですね。なので、その研修に大事な時間を費やしてその見返りとして、「何を得たいのか?」「会社や部門がどう変わってほしいか」をじっくり聞いて明確にしなければなりません。お客様の話しを聞いていると、「人数オーバー」、「予算」などの制約条件を大きく意識し、確かに「あるべき姿」を忘れてしまったと本人が素直に笑顔で反省し、プランを一から練り直すことになりました。

 

もう一つ最近の事例を申し上げますと、新規のお客様B社から、中堅営業社員にプレゼンテーションスキル研修実施の依頼が来ました。「参加者はエリートで、理路整然の提案書を作れますが、話し方を教えてほしい」とのことです。一見、「あるべき姿」が明確になっています。これで研修プログラムも作れそうです。しかし、ちょっと待った!。偶然な機会で、B社のお客様から不満を聞いてしまいました。B社の営業マンはみんな優秀ですが、しかし客の気持ちを理解出来ないのですね。自分が使用した経験がないのに売りたいから売っているだけで、なぜそんなに自信満々になれるのか?珍味を食べたことがないシェフが珍味を出すのと同じですよね。なるほど、「プレゼンテーション研修」というご注文ですが、実際は、人間関係の構築、信頼関係の醸成に弱みを抱えているのですね。この情報を持って人事部門に確認したら、確かに普段お客様からも苦情を受けているそうで、急遽プログラムを変更することになりました。この事例で分かるように、「あるべき姿」の設定は、流行とは無関係で、理想的な絵を書くものでもなく、あくまで「現在」に立脚した発想です。

 

皆様も、人材育成に向けて、じっくり「現状」と「あるべき姿」を検討され、効果的なツールを活用するようご健勝をお祈りします。

コラムニスト情報

上海C&Jコンサルティング 趙 青(永田 青) 総経理

上海希階企業管理諮詢有限公司総経理、C&Jコンサルティング株式会社社長。 中国上海生まれ。1992年中国復旦大学卒。その後、三和銀行上海支店を経て日本に…  続きはこちら...

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